断熱性の高い住宅なら、魔法瓶のような効果で、部屋の快適さを外へ逃がさない。室内の“温度ムラ”も軽減され、足もとはもちろん、部屋のすみずみまでしっかり暖まります。

断熱性能が高い家は、部屋と部屋の温度差が少なくなるので、廊下やトイレなど暖房のない所も暖かくなります。暖房しているリビングと暖房のないトイレの温度差は、断熱性能が低い家では5℃に対して、断熱性能が高い家では0.2℃とほぼ同じ室温にたもたれます。

部屋と部屋の温度差が少なくなるので、廊下やトイレなど暖房のない所も暖かくなります。

室内の温度と湿度を一定に保てば結露現象は起こりません。つまり家の断熱性を高めて換気をすれば露やカビの発生することが防げます。

ぜんそくや喉の傷み、アトピー性皮膚炎などの改善率が高いという調査データが報告されています。

ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧が上下に変動すること。
家全体の断熱性を高めることで、部屋間の温度差は少なくなり、ヒートショックのリスク軽減につながります。

夏、室内に入ってくる熱の約7割は窓から。室内の温度上昇を抑えるためには、窓の遮熱性向上や日よけ対策が重要なポイントになります。

住宅の省エネルギー化を図るためには、建物の断熱性能向上と、設備の高効率化を上手に組み合わせる必要があります。特に断熱性能は、リフォームでの性能向上が容易ではありませんので、新築の段階でしっかり確保することが大切です。